世界遺産への道76 ≪「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 名称を変更し文化庁に提出!≫

「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 名称を変更し文化庁に提出

県、宗像市、福津市などで組織する「宗像・沖ノ島と関連遺産群」世界遺産推進会議が3月24日、文化庁に推薦書(素案)と包括的保存管理計画(素案)を提出しました。

両素案の文化庁への提出は、昨年4月に続き2回目。昨年提出時に指摘された事項を含め、考古学などの専門家と共に、さまざまな視点で検討を重ね、完成度を高めたものを提出しています。

今回の素案では、推薦遺産の名称をこれまでの「宗像・沖ノ島と関連遺産群」から、『「神宿る島」

宗像・沖ノ島と関連遺産群』へ変更。これは、資産の名称は資産価値を端的に表すことが前提で、議論の結果、1月19日の専門家会議での意見を踏まえて、3月1日の世界遺産推進会議で決定されました。

沖ノ島での祭祀(さいし)が、宗像三女神信仰へと今に続いていることに価値があるということ。また、宗像の海の民が沖ノ島を崇拝してきたことに大切な要素があるということから、名称に「神宿る島」が加えられました。

今年、ユネスコへの政府推薦を希望したのは、本遺産を含め、「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」「金を中心とする佐渡鉱山の遺跡群」「百舌鳥・古市古墳群」の4件です。文化庁は、7月ごろ、今年推薦する遺産を決定する予定です。その後、9月ごろ、政府推薦が決定。平成28年2月に政府がユネスコに推薦します。

画像:文化庁に提出している様子

完成した推薦書案などを有松郁子文化庁次長(右)に手渡しました

(左から、谷井博美市長、江口勝福岡県企画地域振興部長)