世界遺産への道68 ≪9月は「オガチマンス」世界遺産強調月間 目指せ!世界遺産~≫
2015年04月30日
「みあれ祭」に始まる宗像大社秋季大祭が、毎年10月1日から同3日に実施されます。秋季大祭前の9月をオガチマンスとし、「宗像・沖ノ島と関連遺産群」をPRするさまざまなイベントを開催します。「オガチ」は沖ノ島に生息する「オオミズナギドリ」の俗称です。
宗像大社辺津宮・神宝館無料ガイドツアー
~もっと宗像の歴史を知ろう~
9月の毎週土・日曜日、祝日
【Aコース 宗像大社境内(50分)】
御造営中の本殿・拝殿、宗像三女神降臨の地とされる高宮祭場などを巡ります。
出発時間
午前10時から午後2時45分の間で約30分おき
注:詳細は問い合わせを
受付・集合場所
第一鳥居前(祈願殿横)
【Bコース 神宝館(45分)】
宗像大社の、古代から近代までの歴史を物語る宝物が展示されています。
注:別途、入館料必要
注:出光美術館(東京)での宗像大社国宝展開催のため、期間中、一部の国宝の展示がありません
出発時間
午前10時から午後3時30分の間で約30分おき
注:詳細は問い合わせを
受付・集合場所
神宝館1階受付カウンター
【AB共通事項】
定員
各回先着15人
注:事前申込不要。出発時間の5分前集合
みあーれ川下り大会
9月7日(日曜日)
玄海中学校恒例行事「筏競漕(いかだきょうそう)」をみんなで楽しみましょう。昔、海と内地を舟で行き来した釣川を、筏で下る大会です。家族や友人と筏を作って参加してください。参加無料。
時間
午前9時30分から午後0時(受付は午前9時)
場所
釣川(玄海中学校前~さつき橋)
注:集合は玄海中学校
参加要件
1チーム3から5人(幼児不可、小学生は保護者同伴)
定員
20チーム
申込締切日
8月29日(金曜日)
市民参加型ミュージカル
「むなかた三女神記~エピソード1~」
9月13日(土曜日)
心の瞳で読む本を手にした男の子が、古代ムナカタにタイムスリップする物語。宗像の子どもたちの迫真の演技を、ぜひ観にきてください。
時間
▽第1回=開演 午前11時
▽第2回=開演 午後3時
場所
宗像ユリックス・イベントホール
前売り券
大人1,000円(当日1,200円)
注:中学生以下無料
注:前売り券は、各コミセン、宗像ユリックスで販売
「はるかな島のものがたり」おはなし会
9月20日(土曜日)
沖ノ島を題材にした絵本のおはなし会です。大スクリーンに絵本を映し出しながら朗読します。
時間
午後3時15分から午後3時35分
場所
海の道むなかた館・3Dシアター
注:事前申込不要
体験型謎解き脱出イベント
9月21日(日曜日)
「宗像大社の秘宝を探せ!~神やどる島の秘宝の謎~」
地図を片手に境内に隠されたヒントを探し、秘宝の謎を解き明かそう!
時間
(2時間程度)
▽基本コース=午前9時から午前10時 受付
▽チャレンジコース=午後1時から午後2時 受付
注:いずれも約2時間、同様の内容
対象
小学生以上
注:小学4年生未満は保護者の同伴を
定員
各回先着50組(1組5人まで)
注:事前申込必要
参加料
1組500円
神迎え・灯籠の道
9月27日(土曜日)から10月3日(金曜日)
温かみのある市民手作りの灯籠
神湊から宗像大社辺津宮へと続く神の道。玄海コミセンから宗像大社辺津宮の間を、市民手作りの灯籠で飾ります。
みあれ祭前夜祭花火大会
9月30日(火曜日)
海の道むなかた館「プロジェクションマッピング」
10月1日(水曜日)から同3日(金曜日)
話題の3Dプロジェクションマッピングを海の道むなかた館で上映。楽しくてあっと驚く宗像三女神をテーマにした映像が建物に映し出されます。
時間
午後7時30分から午後9時
主催者からのメッセージ
私たちが住む宗像は、世界に誇れる歴史あるまちです。その歴史を感じられるさまざまなイベントを計画しました。この機会に、世界が認める宗像を多くの人に知ってもらいたいです。
【宗像・沖ノ島世界遺産市民の会構成団体】
市コミュニティ運営協議会(12地区)、宗像市老人クラブ連合会、宗像青年会議所、宗像大社氏子青年会、むなかた歴史を学ぼう会、宗像歴史観光ボランティアの会、宗像観光協会、宗像市商工会、宗像農業協同組合、宗像漁業協同組合
世界遺産ってなに?
1972年(昭和47年)にユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)で登録された文化遺産や自然遺産。国や民族を超えて守らなければならない世界の宝物です。この条約に賛同した国が、自国の遺産をユネスコに推薦し、厳しい審査を合格した遺産だけが世界遺産となります。
2014年(平成26年)7月現在、ユネスコの世界遺産リストに記載された遺産は1,007件。日本は今年、新たに「富岡製糸場と絹産業遺産群」が加わり、文化遺産14件、自然遺産4件となりました。
宗像・沖ノ島と関連遺産群とは?
古代日本の信仰の姿が今に残る貴重な遺産です。これを構成する資産は次のとおりです。
沖ノ島
沖ノ島では、4世紀後半から9世紀末にかけて、外国との交流の成功と航海の安全を願って、ヤマト王権や律令国家が関わる盛大な祭祀(さいし=神様へ祈りをささげるまつり)が実施されました。
新原・奴山(しんばる・ぬやま)古墳群 (福津市)
かつて、宗像地域や玄界灘の海域を支配し、宗像三女神をまつっていた宗像一族の古墳(墓)です。
海を見渡す台地に築かれた新原・奴山古墳群
宗像大社
古代の歴史書『古事記』『日本書紀』には、沖ノ島での祭祀をきっかけとして誕生した、天照大神の御子神・宗像三女神が、宗像大社の沖津宮・中津宮・辺津宮にそれぞれまつられていると書かれています。
いつ世界遺産になるの?
今年の推薦遺産は、文化庁で「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」と決定し、9月には日本政府が推薦遺産として正式決定する見込みです。
「宗像・沖ノ島と関連遺産群」は、来年の推薦を目指し、平成29年の世界遺産登録に向け、心新たに取り組んでいきます。
どんな宝物が神様にささげられたの?
沖ノ島では、国内で作られた宝物や、朝鮮半島や中国大陸に由来する宝物が多く見つかっていて、国宝に指定された宝物は約8万点以上です。中には、シルクロードを通ってきたイラン(ペルシャ)のガラス容器片もあります。
奈良の正倉院の宝物に匹敵する宝物も多いことから、沖ノ島は「海の正倉院」とも呼ばれています。
- 国宝に指定された数多くの貴重な品
どんなところが世界遺産にふさわしいの?
古代、沖ノ島での神様への祈りは、初め、大きな岩の上で実施され、次第に岩の陰、岩の陰から少し離れた場所、最後は平地(露天)へと変わっていきます(下図参照)。沖ノ島の平地での祈りは、同じ時期に大島や田島でも実施され、宗像三女神をまつる沖津宮、中津宮、辺津宮ができ、現在に続いています。
日本固有の信仰が誕生し、信仰の形が変わりながら現在に続いていることが分かる遺産は、世界中でここにしかありません。
なぜ世界遺産を目指すの?
宗像の世界的価値ある歴史・文化を、国内外の人に認知してもらい、貴重な文化遺産を次世代に引き継ぐとともに、世界遺産登録活動を通し、人づくり・まちづくりを実施していくためです。