世界遺産への道90 ≪イコモス現地調査と世界遺産登録≫

8月から9月にかけてイコモス(国際記念物遺跡会議)が、来年夏の世界遺産登録を目指す「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の現地調査を実施します。イコモスは、ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関で、歴史的な建物などの保存に対する研究を目的とした専門機関です。その現地調査では、今年1月、政府がユネスコに提出した推薦書と包括的保存管理計画を踏まえ、資産をどのように守っていくか、地域住民がこの遺産とどのように関わっているか、登録後の来訪者の増加に対しどのように対応するかなど、数日をかけて調査されます。この現地調査結果を踏まえ、イコモス内で本遺産群を専門的見地から審査し、資産の価値とあわせて来年5月ごろに勧告が出され、7月ごろ開催される世界遺産委員会で決定されます。

この現地調査に向け、5月に第1回目のシミュレーションを実施しました。シミュレーションでは、実際の調査さながらに、各構成資産の特徴、保存管理体制などについて質疑応答を重ね、夕方の会議で「良かったところ、注意すべきところ」などについてアドバイスを受けました。

これまで地域住民によって守られてきたこの遺産を、将来世代に伝えて引き継いでいく決意をイコモスに伝えることが、登録への鍵となります。

画像:中津宮
イコモスの現地調査に向けたシミュレーションの様子(中津宮)