世界遺産への道74 ≪平成29年の世界遺産登録に向けて 長崎の教会群に続け!≫

日付
(1)大島地域の景観について=3月7日(土曜日)
(2)玄海地域の景観について=3月9日(月曜日)
時間
(1)大島地域の景観について=午後1時30分から同午後3時30分
(2)玄海地域の景観について=午後6時から同午後8時
場所
(1)大島地域の景観について=大島コミュニティセンター
(2)玄海地域の景観について=海の道むなかた館
定員
各先着80人
申込締切日
2月27日(金曜日)
申込必要事項と申込先
【1】参加希望地域<(1)か(2)、両方>【2】住所【3】氏名【4】年齢【5】職業【6】電話番号

【申込先】世界遺産登録推進室
ハガキ:郵便番号811-3504/深田588
ファクス:62-2601

宗像・沖ノ島と関連遺産群

長崎の教会群に続け!

日本政府は、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産群」(以下教会群)を世界遺産に登録するための推薦書を、2月1日までにユネスコ世界遺産センターへ提出しました。世界文化遺産の推薦は、1カ国につき1年1件です。「宗像・沖ノ島と関連遺産群」は、平成26年4月に初めて推薦書素案を文化庁に提出しましたが、教会群が選ばれました。

教会群の推薦書素案を最初に文化庁へ提出したのは平成24年度でしたが、この年は、昨年世界遺産に登録された「富岡製糸場と絹関連遺産群」が、平成25年度は、今年登録の可否が審査される「明治日本の産業革命遺産群」が推薦されました。教会群は、3年目にしてようやくユネスコ世界遺産委員会への切符を手にしたことになります。

「宗像・沖ノ島と関連遺産群」は、推薦書素案提出後も専門家と会議を重ねてきました。

より分かりやすい資産の価値証明の記載や、資産とその周辺環境の万全な保存管理を実施するための体制づくりなどを整え、より完成度の高い推薦書素案に仕上げ、今年3月、文化庁に再提出する予定です。

今年推薦を希望する遺産は、本遺産を含め、「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」「金を中心とする佐渡鉱山の遺跡群」「百舌鳥(もず)・古市古墳群」の4件が見込まれます。今年秋に、日本政府による推薦が決定された場合、平成28年夏にユネスコ諮問機関であるイコモスによる現地視察を経て、同29年6月ごろに開かれるユネスコ世界遺産委員会で世界遺産登録の可否が決定されます。

今後、資産の価値の証明や保存管理を万全に整わせ、資産周辺の素晴らしい景観を、将来どのように守っていくかが登録に向けてのポイントとなります。

次の時代に伝えたい先人たちの思いと美しい宗像を

平成21年1月に暫定リスト入りを果たして以来、6年目を迎える「宗像・沖ノ島と関連遺産群」。

国宝8万点を含む資産の価値について、専門家会議では高い評価がされています。

このような中で、今、市民に求められていることは、その資産について、関心を持ち、誇りを持って大切に守っていくことです。

これまで沖ノ島は数々の禁忌で守られてきました。先人たちの努力に思いをはせ、それをどのように次の時代に伝えていくかが私たちに与えられた課題です。

インターネットで、世界中に情報が一瞬のうちに届く現在、便利さと合わせて環境の破壊も始まっています。市には、まだまだ美しい自然がたくさん残されています。今、世界遺産の登録活動を通じて、歴史、自然環境、景観など、これからの宗像について一緒に考えましょう。

平松秋子さん(宗像・沖ノ島世界遺産市民の会・保存管理ワーキング)


世界遺産にふさわしい景観をみんなで考えよう

ユネスコ世界遺産暫定リスト記載遺産「宗像・沖ノ島と関連遺産群」の構成資産である宗像大社辺津宮、中津宮、沖津宮遙拝所と沖ノ島(沖津宮)の周辺の景観は、貴重な文化遺産を守っていくために、これらの構成資産と一体となって守っていく必要があります。市では、将来にわたってどのようにこの素晴らしい景観を守っていくかについての講演と意見交換会を開催。みなさんの意見を聞きながら世界遺産候補のあるまちの将来像を考えていきます。