世界遺産への道54 ≪富士山に続け≫

「宗像・沖ノ島と関連遺産群」が平成21年1月、ユネスコ世界遺産暫定リストに記載されました。

それから4年、推薦書提出に必要な資産価値の調査や証明、資産や周辺環境の保全対策の検討などを実施。現在、ユネスコ世界遺産センターへ推薦書を同27年2月に提出することを目標に、県や福津市とともに準備を進めています。

昨年の2月に推薦書が提出された2件の申請は、イコモス(国際記念物遺跡会議)の視察の結果、「富士山」は登録、「武家の古都鎌倉」は不登録と勧告されました。富士山は、今月開かれる世界遺産委員会で登録が決まる予定です。

また、「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、今年の2月に推薦書が提出されました。これらの3件を除いた同リスト記載の資産は10件で、その中から、準備が整ったものから推薦書が提出されます。

今年から、推薦書の提出は1カ国につき年1件となりました。

平成26年2月には、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」と「九州・山口の近代化産業遺産群」のいずれかが、推薦書提出の可能性が高く、同27年2月の本遺産群の推薦書提出は、とても高い目標です。

市では、他の資産よりも早く選ばれるように、資産の保存管理、保護する緩衝地帯の設定など、さまざまな準備を全力で進めています。最短の計画では、平成27年2月に推薦書提出、同27年夏にイコモス調査、同28年夏に世界遺産登録の可否が決定する予定です。

画像:富士山の風景
今月、世界遺産登録予定の「富士山」