世界遺産への道87 ≪世界遺産Q&A 登録までの審査 イコモスが価値を判断?≫

インタビュー形式で、平成29年の世界遺産登録を目指す
「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を分かりやすく伝えていきます

漫画「海の民宗像」の登場人物であるナギヒコさんと記者の阿部礼子さん

画像:阿部記者阿部記者

宗像のことを調べている記者の阿部です

画像:ナギヒコさんナギヒコさん

ナギヒコです。
宗像の世界遺産活動のことならなんでも聞いてください

阿部記者

来年の世界遺産登録に向けてどのような状況ですか?

ナギヒコさん

今年1月、政府が推薦書をユネスコ世界遺産センターへ提出しました。今後は、イコモスによる審査が始まります

阿部記者

長崎教会群が取り下げたことで、登録までのスケジュールに変わりはありませんか?

ナギヒコさん

変わりはありません。夏から秋ごろにイコモスによる現地調査があります。その後、来年1月、イコモスが本遺産群に対する中間報告を出します

阿部記者

イコモスは現地で何を調査するのですか

ナギヒコさん

この資産が完全な状態で残されているのか、資産周辺の環境や景観は守られているのかなどを調査します

阿部記者

なるほど! 大切な調査ですね。

ナギヒコメモ

イコモス(国際記念物遺跡会議)とは?

ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関です。歴史的な建物などの保存に対する研究を目的とした専門機関で、世界的に価値の高い遺産かどうかを評価します。

マンガ「海の民宗像─玄界灘の守り神─」

画像:海の民宗像

宗像市世界遺産登録推進室編著
出版社:梓書院 漫画:大神美香
各書店で販売。1冊税込486円