世界遺産への道87 ≪世界遺産Q&A 登録までの審査 イコモスが価値を判断?≫
2016年04月12日
インタビュー形式で、平成29年の世界遺産登録を目指す
「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を分かりやすく伝えていきます
漫画「海の民宗像」の登場人物であるナギヒコさんと記者の阿部礼子さん
阿部記者
宗像のことを調べている記者の阿部です
ナギヒコさん
ナギヒコです。
宗像の世界遺産活動のことならなんでも聞いてください
阿部記者
来年の世界遺産登録に向けてどのような状況ですか?
ナギヒコさん
今年1月、政府が推薦書をユネスコ世界遺産センターへ提出しました。今後は、イコモスによる審査が始まります
阿部記者
長崎教会群が取り下げたことで、登録までのスケジュールに変わりはありませんか?
ナギヒコさん
変わりはありません。夏から秋ごろにイコモスによる現地調査があります。その後、来年1月、イコモスが本遺産群に対する中間報告を出します
阿部記者
イコモスは現地で何を調査するのですか
ナギヒコさん
この資産が完全な状態で残されているのか、資産周辺の環境や景観は守られているのかなどを調査します
阿部記者
なるほど! 大切な調査ですね。
ナギヒコメモ
イコモス(国際記念物遺跡会議)とは?
ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関です。歴史的な建物などの保存に対する研究を目的とした専門機関で、世界的に価値の高い遺産かどうかを評価します。
マンガ「海の民宗像─玄界灘の守り神─」
宗像市世界遺産登録推進室編著
出版社:梓書院 漫画:大神美香
各書店で販売。1冊税込486円