世界遺産への道85 ≪推薦書正式版ユネスコ世界遺産センターへ提出≫

「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」は、1月14日に開催された世界遺産条約関係省庁連絡会議を経て、同15日、閣議でユネスコへの正式推薦が了解されました。これによって、本推薦書正式版は、外務省からユネスコ世界遺産センターへ提出されました。推薦書作成にあたって、資産の価値や保護管理に関する手法などを検討するため、国内の専門家会議を14回、国際専門家会議を8回、シンポジウムを8回開催し、推薦書などの内容の充実に努めてきました。

画像:推薦書

本市では、平成21年1月5日の暫定リスト記載から、推薦書提出までに7年を要しました。

平成4年に暫定リストに記載された「姫路城」は、翌年には世界遺産に登録されました。「平泉|仏国土浄土を表す建築庭園および考古遺跡群」は、平成13年に暫定リストに記載され、平成20年の世界遺産委員会での登録延期を経て、再度推薦書を提出し直し、平成23年の世界遺産委員会でようやく世界遺産に認められました。ここでは、登録までに10年かかっています。

年々、世界遺産登録が厳しい状況になっている中、今年は、「長崎教会群とキリスト教関連遺産群」が登録される予定です。来年は、「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が登録を目指すことになります。九州本土から3年連続で世界遺産登録が実現するか、日本中から注目されています。

また、2月15日(月曜日)~3月31日(木曜日)(予定)、ユネスコ世界遺産センターへ提出した推薦書と同じ推薦書を、海の道むなかた館で展示します。

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